1年間助産師課程で学べる学校には、多くの種類があります。それは、大学院・大学専攻科・大学・短大専攻科・看護専門学校などです。
どの助産師学校で学べばいいのか、自分に合っているのかなど、選択のときに考慮したいポイントはいくつかあります。特に事前に調査しておきたいのは、学費などの費用と助産師学校の場所。毎日が非常に忙しいとされる助産師の教育課程。働きながら通うのはとても難しいため、当然事前に準備しておいた資金で学費や生活費をまかなうことになります。さらに、もし学校が遠い場合は、寮に入るか部屋を借りることにもなり、場合によっては家賃も必要です。
助産師学校への入学を検討するときには、各学校のホームページなどで、学費をはじめ、雰囲気や学校生活を調べることをオススメします。
助産師学校の入学試験は、学校により異なっています。ほとんどは学科試験と面接で、小論文を書くこともあるようです。学校によっては、推薦入試と一般入試に分かれていることも。また、一次試験が学科試験、合格すれば二次試験で面接というパターンもあります。受験したい助産師学校の募集要項をよく確認することが大切ですね。
定員が少なく、倍率が高いとされている助産師学校。学校により異なりますが、だいたい看護専門学校では10~20名、大学や短大専攻科では20~30名が定員とされています。
助産師学校は試験内容が難しく、さらに倍率も高いため、まずは入学するまでが大変。一度で合格できないことも多く、予備校に行ったり、通信講座を受けたりしている方も多いようです。たくさんの努力と、助産師の資格が欲しいという強い気持ちが大切ですね。
助産師学校で学ぶべきカリキュラムは厚生労働省で定められています。その内容は下表の22単位。目的は、妊婦や新生児の健康状態を正しく判断でき、自然で安全な妊娠・出産・育児を援助できる能力を身に付けることです。
実習では、医師や助産師のもとで実際の分娩を取り扱うことも求められ、その数は10回。自分の望むタイミングでお産が始まるわけでなないため、実習中は家にいても呼び出しがあるなど、ハードな生活となることもあります。
講義・課題・グループワーク・実習などで、毎日が非常に忙しいのが特徴の助産師課程。1年間ですがとても充実したものであり、一緒に困難を乗り切った仲間たちとの深い絆が得られます。助産師資格に近づくと同時に、さまざまなものも学べるようですよ。
科目 | 単位数 |
基礎助産学 | 6 |
助産診断・技術学 | 6 |
地域母子保健 | 1 |
助産管理 | 1 |
臨地実習 | 8 |
助産学実習 | 8 |
計 | 22 |